
当店は、私の祖父が戦前に始めた料理屋が始まりで、その流れで酒や青果、鮮魚を扱う店舗を村役場前に開業してから今に至る。その後、私の父、そして叔父が継いで行った家業を1981年に私が引き継いだ。
その間に、福岡県で一番最初だった「サラダ館」を開店して、贈答品などのギフトを扱うようになった。そして、同じ頃に法人化。途中、ホームセンターの中にテナントで入店。酒はディスカウント的な売り方は、売上増にはつながったが、大きな傷になった。一方で、サラダ館は顧客増につながったことはプラスだった。このホームセンターが撤退すると同時に退店。この三年間はいい勉強になった。
そして、今の店舗を新築・移転したのが1997年。酒販店としては、価格競争の波に飲み込まれて、艱難辛苦の時代を過ごして、ようやく落ち着いたかと思った頃にこのコロナ禍。これを機に閉業された得意先も多く、未だその売り上げか回復せず、また、サラダ館が扱う主力の贈答品も、習慣や生活環境の変化で大きく落ち込んできた。
この先、その失った売り上げを新しく開拓する分野で見つけ、更には、家業である酒の小売を、料飲店への納入であったり店売りの増加を図るために、SNSなどの力を借りながらより良い状態で跡継ぎに渡すために四苦八苦している今です。