うちの店には、日本酒や焼酎でプレミア価格の付いた商品は扱ってない。扱えるならそれに越したことはないが、その販売ルートは閉ざされていて、うちがそれに加わることは難しいのが現状。しかし、近年は「京屋酒造」や「佐多宗二商店」の商品も扱えるようになった。店主が頑固なゆえか?
焼酎の、特に「3M」と呼ばれるプレミア焼酎を訪ねて来られる方もたまに居る。そんな時にはこの商品を薦めている。
【喜多屋 極上尽空】

この商品は、厳選した黄金千貫のヘタなどの、味に影響合出そうな箇所を手作業で除去して造られた芋焼酎で、ほぼ原酒で瓶詰めされてアルコール度数が37度ある。3,630円と720mlにしては少々高めの価格だが、度数を考えるとそれほどでもない。この尽空を薦めて購入した方が口を揃えて言うのは、
「森伊蔵より美味かった」
「魔王よりこっちを飲む」
「村尾が薄っぺらく感じる」
などなど。
もちろん嗜好品だから、それぞれの方の好みに違いないが、3Mと比べると断然低い知名度の焼酎を、頑固な店主の薦めで購入した勇気?には敬意を払う。そんな評価を出来る方はそもそも少ない。やはり、抜群の知名度とプレミア感の壁は大きいし高い。
また、こんなこともあった。ある団体の総会があった。その後のアトラクションで、主催者から、「何か酒に関する事をやらないか」と言われて実施したことがあった。そこで思った飲み比べ。知名度が知名度が低くても断然おいしい商品がある。それも地元に。
そこで用意したのは「白岳しろ」と「吟醸焼酎喜多屋」。

普段の小売価格でいえば少々喜多屋の方が高いが、喜多屋と比べれば知名度は圧倒的。
その会には50名ほどが参加されていて、AとBの二つの小さなポリコップを用意して、それぞれにこの2商品を入れて試飲してもらった。もちろんどちらがどれだとは言わずに、全くのブラインドテイスティング。美味しいと思う方を用紙に記入してもらうことに。先入観を奪ってテイスティングした結果は・・・・。
45:5で吟醸焼酎喜多屋の圧勝。
しかし、その後の懇親会でこの2商品を用意しておいたのだが、米焼酎を好む方の手は喜多屋には延びない。
悲しいがこれが現実だと再認識させられた。
2024-06-20 11:37:14
商品への思い
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