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グラスの持ち方

グラスの持ち方

 日本酒や焼酎を飲むときに、そのグラスや器の持ち方などそう気にしなくてもいいと思う。ビールだってそう。しかし、よく見かける光景がある。こんな田舎でも美食家を自認する方々が、ワインを手にしてその蘊蓄を披露してる。その手にしたワイングラスをこう持っている。



 この写真のグラスはブランデーグラスであるが、石原裕次郎の物まね芸人の影響なのか、それとも手のひらに収まりが良いのかはわからない。足の付いたグラスを持つ時にこうする方が多い。先の蘊蓄オヤジにもこれが多い。と言っても、アメリカのドラマでもこう持っている人も多いから、日本人だし、仕方がないのかなとも思う。

 このブランデーグラスをこう持つ理由は、手のひらでブランデーを温めてより香りを立たせる意味がある。もちろん、ブランデーもロックが好きだと言う方には当てはまらないのだが、ワイングラスをこう持つとどうなるのか。

 白ワインはビールほどではないにしろ、軽く冷やすことが望まれる。あまり香りが強くないからだ。しかし、香りが味わいの中でも重要な要素である赤ワインでは少し違う。20°以下が一番香りが立つと言われる赤ワインを、ブランデーグラス風に持てばせっかくその温度に合わせて出されたのに、体温で温める事になる。



 となるとどこを持つのが正解なのか。それは、この写真にある「ステム」と呼ばれる脚の部分。ここだとワインの温度に影響を与えにくい。ならば、「プレートフット」と呼ばれる部分も同じなのではないかと疑問を持たれるだろうが、ここは、ワインの色や濃度などをソムリエなどがテイスティングする時に持つ場所で、蘊蓄を語るにはまさにベストの位置だが、素人にはおススメしない。もちろん「ボウル」の部分でもマナー違反と言うわけではないが、ワインを楽しむ上で知っていた方が良いかなと頑固な店主は思う。

 先の、この辺に居るワイン蘊蓄オヤジ。

 決まって「ワインを冷やしとって」と言う。それもビール並みに。嗜好品だから、どんな楽しみ方も自由ではあるが、冷やしすぎて香りを閉じ込めれば、それを味わえないオヤジだと思われるのにと心配してる。
 

2024-06-14 18:16:17

お酒の雑学   |  コメント(0)

 

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