これを始めて5、6年経つだろうか?
きっかけを思い出すと、近くの施設で初心者向けの講習があると新聞の折り込みで知った。元々興味があったという明確な記憶はないが、年に2回の募集を一度スルーしてしまった。しかし、次の案内がない。人伝えにその講師の方を尋ねてみた。
受けたかった講習はレザークラフト。
革製品に対する憧れはぼんやりとあったと思う。しかし、自分で買おうとかは思わなかった。高価なものだと思い込んでいたから。バッグにしても財布にしても、革のものは持っていなかったと思う。経済的に余裕もなかったし、子育ての真っ最中は使うお金の優先順位には、自分の趣味の世界などランクインすらしていなかった。
その講習会も、参加してみれば2時間程度でコインケースを作るだけのもの。こちらが求めるものとは程遠い。講師の方は昨年まで数回に分けてこの講習をやっていたそうだが、受講者が多ければ一人ではなかなか指導が行き届かず、レザークラフトの醍醐味を伝えられないと今年から断ったとのことだった。
満たされない私は、早速、youtubeでレザークラフトと検索。すると多くのチャンネルが出てくる。色々見た中で気になったチャンネルがあった。その時は、結構エッジの立った一癖ありそうな方が実演しながらレザークラフトを伝えてる。その方はREDMOONというブランドの設立者で、後藤惠一郎と言ってその世界で名の知れたカリスマだった。それから勝手に師匠と呼ばせていただいている。
GOTOS EYE
この方が出される課題をチャンネル通してやってみる。ホンダの本田宗一郎や、ヨシムラの吉村秀雄のような存在のこの方は、レザークラフトを多くの方に楽しんでもらいたい思いがあって、カリスマにしてはやけに優しい。自分が時間をかけて作り上げた製品の型紙も、申し訳ないと思うほど無償で提供していただく。なんとありがたいことか。最近は動画の更新がないが、それまでの動画で自分なりに腕を磨けたのではないかと思う。

これはREDMOONでも売ってるウォレット。そして、下の写真は師匠の課題で作ったポーチ。男には向かないが、女子には人気で結構作った。

店で売ったらって言ってくれる人もいるが、名もない酒屋の、それも頑固なおっちゃんが作った作品はど簡単に売れるものではない。売るとなると、当然価格の設定が必要となる。例えば、上のバックで言うと、革の裁断から製作して金具つけて仕上げるまで最低でも15時間はかかる。時給を1000円にしてもそれだけで15000円。そして材料代を考えると20000円が原価というところか。趣味の時間を金額に直すつもりはないし、材料代の代わりに喜んで貰えば何よりの、人にプレゼントする事を喜びを感じてるレザークラフト生活が続いてる。
しかし、もっと腕を上げたら・・・今でも出来ない事はないが、お酒やワイン、焼酎やウイスキーを入れる袋をレザーで作ろうかと思ってる。この袋に入れてプレゼントすれば、高級感は出るのかなともうけど、価格設定に悩んでるし、頑固で偏屈な酒屋のオヤジは、もっと早く始めておけばと今更に思っている。
2024-06-13 16:29:24
趣味の話
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