お酒の賞味期限ってあると思いますか?そのお酒がおいしく飲める期間って、ビールや缶入りリキュールなどにはそう表示されていますが、日本酒やワインなどの醸造酒、焼酎、ウイスキー、ジンやウォッカなどの蒸留酒にはそれがありません。蒸留酒とは、液化した原料を加熱して気体にし、それを冷やして液体に戻してできたお酒で、アルコール度数が高く、瓶詰めされた後も味の変化は起こりにくいお酒です。ですから、賞味期限が表示されていません。
一方の醸造酒とは、簡単に言えば原料に酵母を加え、アルコール発酵させて作るお酒のことで、日本酒・ビール・ワインがその代表的なものです。しかし、ビールには賞味期限があるのに日本酒やワインには無いのか。ビールは時間が経つほど味わいは落ちていきます。通常ビールのそれは8ヵ月ほどですが、それを超えてくると味の劣化が顕著に現れます。その劣化は、ほとんどの人が不味いと感じるものでしょう。ですから、美味しさの目安として賞味期限が設定されています。
では日本酒はどうなのか。
これから先は誤解を恐れずに・・・。
私は、異性の好みと一緒だと思います。私は男ですから女性を例に出しますと、犯罪に当たる年齢の女性が好みだと言う人もいれば、自分の親ほどの年齢が違う女性が好みだと言う人もいます。細いか太いかも重要な要素です。同じ女優でも、20代の頃が良かったとか、いやいや40過ぎてからが一番良い、などと人の好みでその時期は変わります。日本酒も同じです。出来立てが好きなのか、酒となってしばらく経ったのが好きなのか。そこには過ごした環境や出自も大きく関係しています。若いのか熟れたのか。甘いか辛いか。高いか安いか。いろんな要素が絡み合って好みになります。まさに女性も日本酒も嗜好品(失礼承知)だと思います。
「どうしてあんな女と付き合っているのか」
「あんな女を嫁にしなくても」
「いくつ歳が違うんだ」
まさにおおきなお世話なのです、その人にとって。好きだから付き合っているし、一生一緒に居たいからと結婚したのであって、傍がとやかく言う事ではないと思います。お酒も同じだと思います。
ですから、日本酒に賞味期限がないのは、人によって、味わう時期によってそれぞれの美味しさがあるからだと思います。ただし、女性も日本酒も、雑にほったらかされていてはその魅力も味も落ちます。瓶のラベルにある日付けがたとえ1年前であっても2年前であっても、きちんと保管(温度変化のない冷暗所など)されていた日本酒ならきっと美味しく味わえるはずですし、新たな魅力を発見できるかもしれません。
こんな事を言うから良く叱られます、いろんな人から(笑)。
・・・・・雑にほったらかしにって、自分に言い聞かせてるのか!?
2024-05-23 18:34:30
お酒の雑学
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