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趣味の話

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職人気質の血 SEASON③

 早速購入した庫内温度計でうちのオーブンを測ってみた。

 150℃にセットして余熱ボタンを押した。

 待つこと数分・・・・。

 それに表示された数字は・・・・なんと115℃。

 これにはびっくりだった。そりゃ表示される温度でいくら焼いても焼けないはずだ。それで導いたのが、このオーブンの設定を170℃にすると実際の温度がほぼ150℃に近くなるという事。しかし、これだけを焼くのであればそれでいいが、その他の料理をする場合には、また同じことを繰り返すのかと思うと気が重くなる。それで、メーカーに尋ねてみた。すると近くの営業所から新品の同じ型のオーブンを持って来た。普段使っているオーブンの庫内温度を測って、私の言い分をひとまず証明した後、新品も同じことをした。新品だし自社の商品には自信があるのだろう。

 そして、おなじ様に150℃に余熱設定して測ってみると・・・。

 この新品のオーブンも120℃にしかならなかった。メーカーの方は「多少、個体には癖がありますから」と言う。150℃の設定で実際の温度が120℃にしか上がらないのはその癖の範囲ですかと聞くと沈黙する。新しく持ってきた新品さえこんな調子なのだとすると、この型式の商品はすべてそうなのかと思ってしまう。たまたま不具合のある個体がうちに続けて来たという事なのかと聞くと、再び沈黙する。私は、「多少の癖」と言うなら、設定温度のせめて1割程度のプラマイなら許せると思うが、この誤差は大きいと思う。

 私の希望は、実態としてこの商品のユーザーからそんな声が上がっていることを伝えてもらうだけで良かった。買った先がお世話になっている先輩の店と言うのもあって、わざわざ出向いてもらって私の言い分を伝えられてことで納得は出来ていたから、それ以上を望んでいなかった。

 しかし、誠意を見せなきゃと思ったのか、この商品の代金を返金すると言う。二年ほど使った製品であることを思えば申し訳なかったし、そこまで求めていなかったのだが、そこに至るまでの格闘?を思えばと受け入れさせてもらった。この声が届くと信じて。

 そして、その代金に少し加えて、その先輩の店から別のメーカーの製品を購入した。その誠意を思えば、同じメーカーの上級機種と言う選択もあったが、また同じことが起こるのではないかと言う不安を払しょくできずに、今回は勘弁してもらおうと自分に言い聞かせた。

 まあ、職人気質がそうさせたのかは分からないが、機械に頼らなきゃいけない部分に、それに不安があるならそうするのではないか、祖父母も父も。

 ちなみに、あたらしく来た製品の誤差は許せる範囲だった。

 

2025-03-27 10:32:16

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職人気質の血 SEASON②

 「売り物にしたら」っていう声を頂くのは嬉しい事だが、冷静に考えれば商業ベースに乗せることは、家庭用のオーブンを使ている限り可能性はゼロだ。だからと言って業務用の設備を入れるほど調子に乗ってはいない。

 そんなこんなで、時間はたっぷりとあるコロナ禍中。台湾カステラは安定した焼き上がりを続けていると、他のスイーツにも手を出してみたくなった。それで先のサイトから「フロランタン」を見つけた。



 ナッツやアーモンド好きの私にしてみればど真ん中のストライク。これはやるしかない。こんな時間もまだまだ続きそうだ。

 レシピ通りに材料揃えて、いざ製作・・・・。

 そこにあるオーブンの温度設定で焼いてみると、台湾カステラで起こったことがここでも起きた。当たり前のことだが、適正な「焼き」を求めるために、またあの道のりを征くのかと気が重くなる。しかし、時間はある。悲しいけれど。

 これのオーブン設定温度は180℃が肝になる。何度かこの温度で繰り返し焼くことになるのだが、この180℃がまたまた悩みの種に。カステラでやっていたように、少しずつ温度を上げて焼いてみた。190、200、210・・・・ここまで来ても焼きが足りないと感じた。そして220℃まで上げてみると焦げてしまう。どうすりゃいいのかと迷宮入り。ここでやめりゃいいものを、職人の血が入っている私はこのままじゃ引けない。

  そもそも、このオーブンに表示される温度が正確なのか。レシピにあった「オーブンの癖」と言う言葉が頭をよぎった。画面の設定温度と実際の庫内の温度との違いを測るためにこんなものも買った。




 
 そして、それをオーブンの庫内に据えて余熱を測ってみると・・・・。

 つづく。

2025-02-28 10:09:33

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職人気質の血 SEASON①

 2020年、新型コロナ禍が始まった年。

 確か日本に入ってきたのがこの年の初めだった。しかし、これほどの影響があるとは思っていなかった。流行の元凶とされたお酒。それを提供するお店・・・すなわち、うちの取引先という事。飲食店には手厚い支援があったものの、そこにお酒を卸す小売酒販店や、これまたそこにお酒を卸す卸問屋などにはそれはなかった。

 しかし、そんな愚痴を言っても・・・もう何度も言ってきた・・・もう言わないと誓ったから言わないが、その時期には店を閉める訳にもいかず、かと言って店売りなどそうあるはずもなく、もてあます時間をSNSで見つけたこれを作り始めた。

 一般的には「台湾カステラ」と呼ばれている。小麦粉と卵と牛乳と砂糖とごま油などの生地を湯せん焼きが特徴のお菓子。





 ネットでレシピを調べて、一番親切な「cotta」を参考にして始めて見た。この写真はそこのものだが、見るからにふわふわで美味しそうだった。

 もともとうちの家は調理人が多い家系。祖父母も父母も叔父たちもそうだった。当然私にもその血は流れていて、ものを作ってそれを食べてもらって喜ぶ顔を見ることに元来幸せを感じる。そして、なかなか妥協をしない職人気質も持ち合わせている。それが深みにはまる原因にもなった。よし、オーブンはある。あとはレシピにある材料を取り寄せて、足りない道具も買い足して準備万端。レシピ通りに下ごしらえして、レシピ通りにオーブンで焼いてみた。

 しかし、とてもふわふわとは呼べない出来上がり。下の方は十分に火が通っていない部分も見える。

 何が悪いのか。

 レシピには「オーブンの癖もありますから・・・」とはあったが、材料の配分が違ってたのかと、慎重に数回きっちりそれぞれを計って焼いてみたのだが結果は変わらない。となると、あとはオーブンに原因があるのだろうか。焼きが足りないなら温度か時間を上げるなり延ばすなりしろという事か。両方を一緒にすると原因が絞れない。まずは時間を延ばすことにした。レシピにある「60分」を5分刻みで80分まで。少しずつは「焼き」も改善はしたのだが、いまいち納得できない。今度は温度を上げてみた。レシピには150℃とある。それを10℃づつ180℃まで上げて行った。しかし、この温度では表面が焦げてしまう。レシピにある表面にアルミホイルを被せることをしても。ここからちょうどいい時間と温度の兼ね合いをまた模索。

 行きついた結論は、このうちのオーブンなら「170℃で75分」が最適との結論を得た。ここまで来るには20個ほど焼いただろうか。その頃には、自分なりに納得できる完成度だとは思っていたが、配った皆から「美味しいかった(^^)/」とは言ってもらえた。そして、「売り物にしたら」と言う声も。

 そんな声を真に受ける私ではなかったが、嬉しくはあった。

 しかし、それがまた深みに嵌ることになる。

 つづく・・・。


【頑固で偏屈な酒屋の一言】

 犬や猫の血統書ほどあてにならないものはない! 

 

2025-02-20 11:17:13

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第二弾!

 以前紹介したバイク好きに贈るオリジナルキーホルダー。



 バイクでご来店された方でこれを希望されたら・・・と言う条件を付けたからか、未だに誰も貰ってくれない・・・(T_T)。と言うより、このブログが目につかないことは明らか。

 そして第二弾が満を持して?登場!!



 そのキーホルダーと同じロゴが入った直径5cmのステッカー。直径5cmと言うのが謙虚ではあるが、一方で自信の無さが表れている。バイクの本体に貼っても目立たない大きさ。ならばヘルメットにでも貼って頂ければと思う。

 当店の創業年と店舗名、住所が入ってからの交差したピストン。このピストンは車のものかバイクのものかは分からない。そして、それが2本と言うことは2気筒なのか。これをSNSで見た方は「Vツインですね」と言う。Vツインのバイクに乗ったこともないし、憧れもない。この元になるデザインは、最近有り難く使わせて頂いてる「Canva」と言うソフトにあるフリーの素材から頂いた。

 それをネットで調べた業者に頼んで出来上がったのが今週。100枚頼んで8,000円くらい。送料などを加えれば1枚90円程度になった。このサイトが高いのか安いのかは分からないが、完成までの工程では親切で丁寧だと思った。もちろん枚数が増えれば割安になるのは間違いないが、また利用してみたいと思った。

 バイクでご来店の方に進呈・・・・とハードルを上げても誰も貰ってくれない予感。ご来店された方に無理やり押し付けるのも申し訳ないので、店頭で「ステッカーが欲しい」と言って頂ければ喜んで差し上げます。

 バイクやヘルメットに貼ってくれることは望んでいません。車のどこかでも構いません。私の命が尽きるまでに、1,000枚配布を目標に仕事と告知に励みます(笑)。

2024-10-31 09:51:41

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出来ました。プレゼント商品!?

 前回のエントリーしたブログで、ライダー御用達の酒屋になりたいと書いた。そして、バイクで来店された方に何か差し上げる物を用意しようと思っていると言った。

 それが割と早く実現して、今日から条件に該当するライダーに差し上げることが出来るようになった。

 で、それがこれ。



 酒屋とバイク好きが融合したオリジナルキーホルダー。

 ピストンと酒屋の異色のコラボ!?

 裏には店の名前と住所、電話番号。そしてほんの少しの下心の現れのここのURLをQRコードに。

 ご希望の方は、バイクで来店して「キーホルダー希望」と申し出てください。ただし、実際に使うと約束できる方に限ります。また、原動機付自転車一種は除かせていただきます。

 さあ、誰が第一号になるのか楽しみだし、見ず知らずのライダーと知り合えることが嬉しい・・・。

 

2024-08-04 13:58:20

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ライダー御用達の酒屋を目指して。

 ずっと昔。

 今より抱える物が随分軽かった頃。バイクに熱中していた頃がありました。近所の兄ちゃんが買ったCBX400Fに触発されて、近くの自動車学校に入校。自動二輪中型限定免許を取得。私の最終学歴は未だに「八女中央自動車学校」です。そして、最初に買ったバイクが何故か「スズキGS250FW」。市販車初の250㏄4気筒がウリで、同じ4ストのVT250より1馬力上回る36馬力だった。しかし、これが恐ろしく非力な車体で、スポーツバイクに初めて乗る私でもそれが分かった。同時に発売された「ガンマ250」は大ヒットしたが、こっちは全く・・・・。

 そして目指したのが限定解除。

 その当時は、県内に一か所しかない試験場でしかその試験は受けられず、そしてその機会も月に一度程度。しかし、割と早く取れたことは幸いでした。その当時の合格率は10%に満たない程度。それが終わって試験官が居る棟に上って、合格者だけが手にする茶封筒をもって階段を降りようとすると、見ず知らずの受験者たちが拍手をしてくれた。感動でウルウルした記憶がります。

 そして買ったのが「スズキGSX750SⅡ型」。一般的に「刀」と呼ばれるが、これにその名を冠していなかった。まして流行の前輪16インチだったし、ハンドルは悪名高いトラクターハンドル。

 で、目についたのが本物の刀、「SUZUKI GSX1100S KATANA」。

 逆輸入車。赤銀のツートンでエンジンは黒。SEと言う型式だったと思う。かっこ良かったし、同じバイクを仲間3人で乗っていたので、ツーリングでは目を引いた。その後も数台乗り継いで、結婚を機に・・・と言うか、新婚旅行代金のために売却して手放して、バイク生活とはお別れ。

 それから三十数年後。  

 人生の節目を機にまたまた乗りたくなって、倉庫の奥に眠る秘蔵酒をヤフオクで売っぱらってその原資に。昔から付き合いのあるバイク屋さんに相談して、下取りした価格で車検まで受けて、おまけに前輪まで新品にしてもらって購入したのが、ABSの「NINJA」も付いていない「カワサキGPZ1100」の1996年式。今からずいぶん前のバイクだが、あの時代に乗っていた車体から10年ほど進んでいる。ヘッドライトを消すスイッチを探したり、サイドスタンドが立ったままだとエンストする程度のことに戸惑ってからもう三年。その当時より乗った距離は増えた。

 立ちゴケしたのをきっかけに全塗装して、仕上がった二日後にまた立ちごけしても、愛着は深くなった。平凡な色合いが寂しくて、節操なく張ったステッカーは気に入ってる(笑)。しかし、その重さには最近辟易してる。もともとスズキファンの私は、「GSX-8R」を秘かに狙ってる。




 
 そして、何を考えたか分からないが、私より一つ年上の元看板娘も原付二種を取得してこれを買った。それだけでバイクを語り始める始末。その都度私が「お前が語るな」とツッコむのだが、本人はそれが不満のよう。例えて言えば、初めて彼女が出来た中一の男子が、恋愛論を大人に語るようなこと。




 
 長くなったが、何を言いたいかと言うと、バイク乗りに愛される酒屋になりたいなと言う事。バイク乗りが気軽に寄ってくれる酒屋になりたいという事。特別な特典は今のところ用意できて居ないけど、まさか酒を飲ませる訳にもいかず、この先、小分けした飛形星矢、オリジナルのキーホルダーなどを考えています。スマホ充電やトイレ使用なら今でもどうぞ。

 私が居なくても、ナンバーが体重に近い、バイクを語り始めて日の浅い元看板娘がいると思います。

 「HPのブログ見ましたよ」と言ってもらえば、少なくとも笑顔はくれると思います(笑)。

 
 

2024-07-28 11:27:10

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趣味が実益になる時は来るのか。

これを始めて5、6年経つだろうか?

 きっかけを思い出すと、近くの施設で初心者向けの講習があると新聞の折り込みで知った。元々興味があったという明確な記憶はないが、年に2回の募集を一度スルーしてしまった。しかし、次の案内がない。人伝えにその講師の方を尋ねてみた。

 受けたかった講習はレザークラフト。

 革製品に対する憧れはぼんやりとあったと思う。しかし、自分で買おうとかは思わなかった。高価なものだと思い込んでいたから。バッグにしても財布にしても、革のものは持っていなかったと思う。経済的に余裕もなかったし、子育ての真っ最中は使うお金の優先順位には、自分の趣味の世界などランクインすらしていなかった。
 その講習会も、参加してみれば2時間程度でコインケースを作るだけのもの。こちらが求めるものとは程遠い。講師の方は昨年まで数回に分けてこの講習をやっていたそうだが、受講者が多ければ一人ではなかなか指導が行き届かず、レザークラフトの醍醐味を伝えられないと今年から断ったとのことだった。

 満たされない私は、早速、youtubeでレザークラフトと検索。すると多くのチャンネルが出てくる。色々見た中で気になったチャンネルがあった。その時は、結構エッジの立った一癖ありそうな方が実演しながらレザークラフトを伝えてる。その方はREDMOONというブランドの設立者で、後藤惠一郎と言ってその世界で名の知れたカリスマだった。それから勝手に師匠と呼ばせていただいている。

GOTOS EYE

 この方が出される課題をチャンネル通してやってみる。ホンダの本田宗一郎や、ヨシムラの吉村秀雄のような存在のこの方は、レザークラフトを多くの方に楽しんでもらいたい思いがあって、カリスマにしてはやけに優しい。自分が時間をかけて作り上げた製品の型紙も、申し訳ないと思うほど無償で提供していただく。なんとありがたいことか。最近は動画の更新がないが、それまでの動画で自分なりに腕を磨けたのではないかと思う。



 これはREDMOONでも売ってるウォレット。そして、下の写真は師匠の課題で作ったポーチ。男には向かないが、女子には人気で結構作った。



 店で売ったらって言ってくれる人もいるが、名もない酒屋の、それも頑固なおっちゃんが作った作品はど簡単に売れるものではない。売るとなると、当然価格の設定が必要となる。例えば、上のバックで言うと、革の裁断から製作して金具つけて仕上げるまで最低でも15時間はかかる。時給を1000円にしてもそれだけで15000円。そして材料代を考えると20000円が原価というところか。趣味の時間を金額に直すつもりはないし、材料代の代わりに喜んで貰えば何よりの、人にプレゼントする事を喜びを感じてるレザークラフト生活が続いてる。

 しかし、もっと腕を上げたら・・・今でも出来ない事はないが、お酒やワイン、焼酎やウイスキーを入れる袋をレザーで作ろうかと思ってる。この袋に入れてプレゼントすれば、高級感は出るのかなともうけど、価格設定に悩んでるし、頑固で偏屈な酒屋のオヤジは、もっと早く始めておけばと今更に思っている。

2024-06-13 16:29:24

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