ブログ記事一覧
令和七年を迎えることができた事を、多くの方々に感謝しながら元日を過ごしております。
このHPを昨年の春に立ち上げて、一年後の目標を設定していたのだけど、当然それには届きそうになく、その原因も理解しているつもりではいる。競合相手と比べてこの店の強みは何か?多くの方に知らしめるには何をやればいいのか?うちの店でしか買えない商品を増やす事はもちろん、今ある商品を広く告知することも大切なことだと言うことも分かる。だが、そう簡単に独自の商品ができる訳でもなく、また、闇雲に費用をかけて広告を打つ事も出来ない。しかし、できる範囲の中でそれらをやっていかないととは思う。コツコツと、そして堅実に魅力ある店作りに励む年にします。
初詣に行った「飛形神宮」。純米大吟醸飛形の名前を頂いた山の山頂にある。初めて来たのだが急遽思い立っただけに、その「飛形」を神前に供えるために持っていけばよかったと後悔することになった。ここが何の神様が祀られているのか知らないが、このお酒がもっと多くの方々に知ってもらえるようにとお願いした。現物は後日お供えに来ると言う事も。
そこからすぐに飛形山の山頂展望台がある。八女市街が一望できるスポットで、天気の良さも相まって、この地が穏やかに時が流れていることがわかる。世界を見渡せば、ここで暮らせている事に感謝しかない。
その気持ちを忘れずに、この一年を自分なりに精一杯生きる事を誓った令和七年の正月でした。
2025-01-01 19:28:11
コメント(0)
編集されたこの番組を、寝る前に聞くのが日課になってしばらく経つ。辛坊さんの博識と増山さんの笑い声が大好きで、そしてまたニュースの見方を正しく教えてくれると思っている。
【辛坊治郎ズームそこまで言うか】
楽しませて頂いているお礼と、辛坊さんの著書を返信用封筒と一緒に送ると、サインを入れて返送してくれるサービスを利用するために、昨年末に飛形と星矢を送っていた。年末の番組打ち上げの際にでも、スタッフの皆さんと一緒に飲んで頂けたら嬉しいなと思っていたのだが、辛坊さんの手に届いたのが年明けだったと、新年一発目の番組の中で取り上げてくれた。届いたと言うことだけで、飲んでみてどうだったかの感想が聞けたらと思い、辛坊さんや増山さんの「X」などを確認していたけど見つからなかった。
ならばと、ことしはそれに間に合うようにと、先週に「純米大吟醸飛形」と「星矢2020」を1本つづ送っていた。それが昨日の番組中で取り上げられていますよと横浜の知人から連絡があった。急いでも生放送に間に合わない。YouTubeの番組公式チャンネルにアップされるのを待つしかない。
割と早く上がったチャンネルを確認すると・・・・。
辛坊さんが言う。
「送って頂いたものを紹介すると、同じ目的で商品が送られてくると困るから、紹介を止めようと思ったけど・・・」と仰った上で、同封の手紙の一部が面白かったという事で紹介して頂いた。
手紙には、昨年も送らせて頂いたことや、この商品の詳細や番組の感想などを書いていたのだが、そこも触れると宣伝になって、下心一杯の輩が湧いてくるのを抑止するためにそこは省いたのだろう。しかし、それにしてもありがたかったし嬉しかった。
ただ、飲まれた後の感想が今年も聞けないのかと寂しい気にはなるが、この事をきっかけにネットでの売り上げに繋がれば、その気持ちも晴れると思う。
しかし、今のところその反応はない・・・。
2024-12-18 13:27:09
コメント(0)
この【KuraMaster】とは、2017年から開催されている、フランスの地で行うフランス人のための日本の伝統的な酒類のコンクールで、審査員はフランス人を中心としたヨーロッパの人たちで、飲食業界のプロフェッショナルで構成されているそうです。2024年の日本酒の総出品数は過去最多となる1223銘柄が出品され、また2021年度から本格焼酎・泡盛コンクールを新設、審査対象を拡大し、2024年度は197銘柄がエントリーされました。
世界には日本のお酒を対象とした様々なコンクールがありますが、Kura Masterではフランスの歴史的食文化でもある≪食と飲み物の相性≫に重点が置かれて、コンクールや試飲会、各種イベントを通して、食と飲み物のマリアージュを体験する機会を創り、フランスをはじめとした欧州市場へ日本酒、本格焼酎・泡盛などをアピールする場を提供しているそうです。
そして、公平且つ公正な審査を行うため、ソムリエたち審査員が日本酒を深く学び、自ら日本酒を正しく伝える知識を得ることを目的として、酒文化研修旅行が2017年から毎年実施され、今後は本格焼酎・泡盛の審査員が日本の蒸留酒等を学ぶための研修旅行も予定されているそうです。
日本の酒造りが「ユネスコ無形文化遺産」に登録されたのも、こういった国際的なコンクールの影響もあると思います。
よく観るYouTubeのチャンネルに、外国から日本にやってきた人たちを、日本食のお店に案内する的な動画があります。食事の流れで出てくる日本酒を試してみて、ほとんどの方が「美味しい」と絶賛しています。もちろん、日本で生まれた米で出来たお酒が和食と合わないはずはないのだが、それを味わった後の笑みを見ると、この業界に生きる身としては素直にうれしく思いながら観てる。
食の国と呼ばれるフランスでこんなコンテストが開かれた意義は、日本酒に限らず、焼酎や梅酒、ジンなどのスピリッツにもいい影響がこの先あると思う。世界での人気が先行しているウイスキーに追いつく日も近いのではないかと思うし、随分と少なくなった日本酒の売上の回復を願うばかり。そして、当店の世界戦略商品「純米大吟醸飛形」や「星矢2020」が世界に羽ばたく日も近い!?のではないかと・・・。
そんな世界的なコンクールで、「プラチナ賞」や「金賞」を受賞した商品がこの八女にもたくさんあり、そのすべてをうちの店でも扱っている。ヨーロッパの、フランスの人たちを唸らせた蔵元渾身の作品たちを味わってみてください。
受賞酒はこちらから
2024-12-15 14:30:45
コメント(0)
この方も「角打ち」希望のお客だった。
私が一人で店番をしている時にこの方はやってきた。60代後半だと思われるこの方、一杯飲ませてくれと言う。もちろん私は断った。すると、前に来た時は飲ませてくれたと言う。どうも私の伯母が店番している時の事だろう。仕方なくその希望を受けて、注文の品を聞くと・・・・。
「焼酎五勺、お湯割りで。それと、醤油と皿と箸を」
と言う。
この方は、豆腐の製造販売を生業にしているようだ。そして、毎日200丁売ってこないと奥様から叱責されるそうだ。その代わり、そのノルマを達成したなら、1丁は自由にしていいらしく、それを持って酒屋の角打ちに臨むのだろう。それがその日はうちの店だったようで、その注文をして、外に止めてある二輪のペダル付きの営業車の荷乗せからそれを1丁手にして戻って来る。それを私が用意した皿に盛って、私が用意した醤油をかけて、私が用意した箸で食する。
これだけならまだ良い。
「生姜は無かろ?」
と、薬味まで求めてきた。基本出店であったので、その手の食材は無い。あっても断っていたと思う。そしてお湯で割るための熱湯をと言う。これも通常は用意していない。だからわざわざ沸かすことになった。
この方もご多分に漏れず話し好き。軽く一時間は居ただろうか。
この頃の焼酎五勺の価格は50円だったと思う。
この50円の売り上げを上げるために、私の時給を含めるとかかった経費は1,000円を超えたのではなかろうか。一時の国鉄並みの営業効率の悪さだった。
私の愛想の悪さゆえなのか、それともノルマが達成できなくなったのか、それ以来この方は来店しなくなった。時代は、スーパーマーケットの隆盛を迎える頃。家を個別に回って豆腐だけを売る商売の終焉だったとは思う。
しかし、これだけの厚かましさが私にあれば、もっと売り上げが上がっていたのではと最近思う。
2024-12-03 10:07:07
コメント(0)
この仕事に就いてすでに40年以上が過ぎた。
その当時は、酒屋での角打ち(俗に言う立ち飲み行為)がまだまだ盛んではあった。どこの店にも常連客が居て、仕事帰りには寄る店があって、そこで一杯ひっかけて家に帰ると言うルーティンを持つおやじたちが多くいた。基本的には仕事の帰り道にある店で、路肩に車を止めて入店。当然その車で帰ることになる。警察に止められりゃ当然飲酒運転で検挙となるが、飲ませる側も飲む側もそれに対しては、当然だが今ほどの大きな罪の意識はない。気軽に飲めてそしてリーズナブル。その当時なら、二級酒を一杯とつまみのさきいかで300円程度だったろうか。
うちの店では、基本的にそれは断っていた。私一人の時もあったし、ほぼ例外なく話し相手を求めてくるこの手のお客がいやだった。
ある日、身なりは普通の初老のおっちゃんが来店して、飲みたいから酒を注いでくれと言う。軽く断ると、「1杯だけだから」と言われて、仕方なくそれを受けると、驚くことが目の前で起こった。
このおっちゃん。注文は二級酒の五勺(一合180mlの半分)と言って、それ用のコップ酒をに注ぐと、徐にポケットに手を入れて何かを取り出した。
それは・・・。
これをつまみにに二級酒を五勺飲む。うちに支払う金額は100円からおつりが出るほど。そして、ご多分に漏れず話しかけてくるのだが、その話題がとてもくだらない。私が知るはずもない自分の仕事先や近所の話題。相槌を打つのも億劫になる。結局一時間ほどいただろうか。そして、もちろんその食べかすは私が片付けることに当然なる。今度このおっちゃんが来たなら、きっぱりと断ろうと心に誓ったが、そのおっちゃんは二度と来なかった。
つづく・・・。
【頑固で偏屈な酒屋の一言】
育毛剤や発毛剤の類を使って効果があった人を私は知らない!
2024-11-30 08:50:28
コメント(0)
愛飲家からすれば、そのウイスキーの輸入元がどこなのかはそう気にすることではないかもしれない。正規のルートで輸入されたものなら中身が違うことはないが、販売する方からすると多少気にはなる。
例えば、ジャックダニエルはサントリーが輸入元となっていた時期が長く、私の中ではサントリーが知名度を上げたとの印象がある。それがいつの頃からかアサヒビールがそれを担っていた。メーカーとの販売契約がどうなっているのかは分からないが、サントリーとのそれが切れてアサヒビールになって、アサヒビールのそれが切れたそうだ。
調べてみると有名どころでは、「カティサーク」「カミュ」などの正規代理店にアサヒビールがなっているようだ。しかし、ジャックダニエルの売り上げが無くなったのを埋めるために、この秋に力を入れているのがこれ。
【ブッシュミルズ】
このウイスキー、日本ではまだまだ知名度が低く、スーパーでもなかなか見かけない。そして、スコッチは分かるがアイリッシュなんて聞いたことが無いと言うアイルランドのウイスキー。うちに店には「ブッシュミルズ」「ブッシュミルズブラックブッシュ」「ブッシュミルズシングルモルト10年」「ブッシュミルズシングルモルト12年」とフルラインナップ。
この秋に輸入元のアサヒビールがキャンペーンを仕掛けてきた。飲食店向けなのだが、このウイスキーのハイボールを注文された方にクラッチカードを引かせて、帽子やTシャツ、ステッカーなどが当たるキットを用意している。従来の取引のあるお得意様の中に、このキャンペーンに参加するお店はない。ならばうちの店が頑張るしかない・・・・?
うちの店には小さい飲食スペースがある。勝手に「高級会員制スポーツバー」などと言っている。飲食店の届け出をやっていないので店主の遊び場でしかないのだが、期間を決めて「ブッシュミルズ祭り」を企画している。
このウイスキーの事を語ってみる。
これは、世界五大ウイスキーの一つ、イギリスの西にあるアイルランドのもので、アイリッシュウイスキーと呼ばれているものの中の一つで、これが造られている蒸留所は世界最古だと言われている。1608年に当時のイギリス国王がウイスキーの蒸留を許可したことから始まり、アイリッシュ伝統のポットスティル3回蒸留、アイルランド産ノンピート麦芽100%のモルト原酒にこだわっているそうだ。
一般的なモルトウイスキーは2回の蒸留を行うが、アイリッシュウイスキーの伝統の3回蒸留で原酒を磨き上げているそうだ。原料もアイルランド産の大麦麦芽にこだわり、厳選された最高のシェリー樽で熟成されているそうです。
一番廉価で手が出しやすい「ブッシュミルズ」のレビューをネットから拾ってみた。
《香り立ちは弱めですが軽やかなフルーティーさが感じられます。それほど個性は感じられませんが調和のとれた香りです。口に含んでみると味わいは香りでの印象よりもやや濃く、スムーズでまろやかです》
《香りからはなんのフルーティーさかはわかりませんでしたが、口に含んでみるとかすかに爽やかな柑橘類やリンゴを感じます。柑橘類はレモンから酸味を抜いてもう少しミカンに寄せた感じです。甘すぎずクリーミーで穏やかな飲み口で、余韻にはクリーミーなバニラがかすかに残り数秒で消えていきます》
《圧倒的に今まで飲んできたブレンデッドの中ではモルトのテイストがすごい。バニラというかカスタードみたいな甘い香り。香りは濃厚なんだけどスムースに入ってくる。アルコール感はすこしピリッときますが、それ以上にまろやかで芳醇な香りに支配されているイメージ》
《スムースな飲み口で、飲みやすく美味しいウイスキーです。フルーティな香りに漂う焦げ感と、どこかスパイシーなところがあり飽きません。ホワイトラベルをロックで、少しだけ水を足して飲むのが、自分の定番になりました。》
《ブッシュミルズのソーダ割りが大好物です。モルトの乾燥にピートと言われる泥炭を使用せず、アイルランドの伝統的な3回蒸留で作られているため、非常にライトで軽快な味わいが特長です。ソーダで割れば、ブッシュミルズのフレッシュさに、炭酸の爽快さが相まって、このうえなく爽やかなハイボールとなります。もちろん、アルコール感が比較的に薄いためストレートやロックでも楽しめます。フレッシュなフルーティさと僅かな甘みが心地よい、飽きることのないウイスキーです。》
・・・・などなど。
なじみの薄いアイリシュウイスキーの入門書として最適ではないでしょうか。価格も2,000円を切るお手頃感。これをスタートに「ブラック」→「10年」→「12年」と深みに入ってみませんか。
【頑固で偏屈な酒屋の一言】
性別も年齢も体格も違うのに、血圧130を越えると降圧剤を処方する医者は信用できない。
2024-11-12 09:56:02
コメント(0)
以前紹介したバイク好きに贈るオリジナルキーホルダー。
バイクでご来店された方でこれを希望されたら・・・と言う条件を付けたからか、未だに誰も貰ってくれない・・・(T_T)。と言うより、このブログが目につかないことは明らか。
そして第二弾が満を持して?登場!!
そのキーホルダーと同じロゴが入った直径5cmのステッカー。直径5cmと言うのが謙虚ではあるが、一方で自信の無さが表れている。バイクの本体に貼っても目立たない大きさ。ならばヘルメットにでも貼って頂ければと思う。
当店の創業年と店舗名、住所が入ってからの交差したピストン。このピストンは車のものかバイクのものかは分からない。そして、それが2本と言うことは2気筒なのか。これをSNSで見た方は「Vツインですね」と言う。Vツインのバイクに乗ったこともないし、憧れもない。この元になるデザインは、最近有り難く使わせて頂いてる「Canva」と言うソフトにあるフリーの素材から頂いた。
それをネットで調べた業者に頼んで出来上がったのが今週。100枚頼んで8,000円くらい。送料などを加えれば1枚90円程度になった。このサイトが高いのか安いのかは分からないが、完成までの工程では親切で丁寧だと思った。もちろん枚数が増えれば割安になるのは間違いないが、また利用してみたいと思った。
バイクでご来店の方に進呈・・・・とハードルを上げても誰も貰ってくれない予感。ご来店された方に無理やり押し付けるのも申し訳ないので、店頭で「ステッカーが欲しい」と言って頂ければ喜んで差し上げます。
バイクやヘルメットに貼ってくれることは望んでいません。車のどこかでも構いません。私の命が尽きるまでに、1,000枚配布を目標に仕事と告知に励みます(笑)。
2024-10-31 09:51:41
コメント(0)
今月より扱いを始めた「㈱北のさくら」が提供する「鬼おろしサワーの素」各種。
この商品を紹介してくださったのはあるお得意様。入った店で注文したら驚くほど美味しかったと。自分の店でも扱いたいからと言われて調べてみた。この会社は札幌にあって、ロットが満たされれば取引して頂けるとの事。ひとまず、ロットには足りないが試飲用として各商品を仕入れてみた。まずは私の周りの酒好きの方々に味わってもらった、それが大いに好評だった。そして、各料飲店のお得意様を中心に試飲会の案内をしてみると、参加された方々は口を揃えて「美味しい」と言ってくださった。
しかし、アルコール飲料である。仕事前の時間で案内しても、行き帰りのことを考えればそれに参加される方も少なかった。ならばと、試飲用を小瓶に移し替えて、各お店を閉店間際に回って試飲して頂いた。そうして頂いたお店はほぼ全店取り扱いをしていただくことに。もっともっとこの商品が浸透してくれれば嬉しいのだが。
基本的にこの商品たちは4(ソーダ):1(サワーの素)の割合で楽しむのがオススメではある。すると、市販の缶酎ハイ等では味わえない生搾り感がたっぷりとある。そして、それらには無い「キウイ」「パイン」「レッドグレープフルーツ」「みかん」などの味わいは新発見だった。果肉と果汁がたっぷり入ったこれは、まさに「おかわりが止まらない」状態。甘すぎないから飲み飽きもしないし、程よく料理にも良く合う。また、「うめ」「ライム」「レモン」は、果肉たっぷりで既存のそれらの商品とは全く別物で、これもまた初めての体験だった。
ただ、「レモン」と「ライム」は、最初に感じる香りに薬品臭的なものを感じたのだが、これも最初だけかすかに感じるもので、そして、これは当然果実由来の香りであるので、その後はフレッシュさでしかない。
まあ、缶入りの市販のサワーと比べれば、同じ量なら多少割高かもしれないが、この味わいを考えれば決して高くはない・・・いや、手軽にこの味を楽しめるのなら安いと言える。
大き目のグラスにたっぷりの氷を入れて、キンキンに冷えたソーダで割ってお楽しみください。お酒に強い人でも、そんなに強くない人でも十分楽しめますよ。
【頑固で偏屈な酒屋の一言】
iPhoneはアップルで買うのが一番安い!
2024-10-26 14:56:20
コメント(0)
うちの店では、国から販売を認められた「酒」「塩」「タバコ」を扱っている。しかし、「塩」はスーパーなんかで安売りされていて、また、いろんな特徴を持つ「塩」などの種類が増えて、うちの店で取り扱わなくなってしばらく経つ。そんな小売店がそうだから、JTが扱っていた食塩を中心に卸している塩問屋も厳しいとこぼされていた。そして、1997年に塩の専売制度が無くなって、塩を扱っていた昔ながらの小売店はほぼ無くなったのではないか。
一方、タバコはどうか。
これも扱わなくなってずいぶん経つ。元々利幅が10%程度しかないせいか、こちらの値段が崩れていることはないが、扱わなくなった理由ははっきりしている。
まず、ピーク時には成人の8割を越える人が喫煙していたそうだが、今ではそれが2割を越える程度らしい。だから単純に売り上げが下がっている。そして、タバコを扱うコンビニが増えたことによって、これまた売り上げが減る。とどめは「taspo」。誰もそんなカードを申請しないし、それなしでもコンビニに行けば買える。これが導入された頃には、うちのタバコの自販機は古くなって外したところだったが、まだ新しい自販機を設置している小売店は悲惨だったはず。カードをもって買いにくるお客などほぼいない。それに対抗するために、自販機にtaspoカードを下げているとお叱りを受けて撤去。自販機の代金も回収できないまま廃業する店もあったと聞く。
その頃は、外国のたばこメーカーやJTも、ある程度の売り上げがあるところには無償で自販機を提供していたのだが、それにしてもこの自販機での売り上げ減は想像以上だったに違いない。今ではタバコの自販機を見かけなくなった。これを作っているメーカーはどうしているだろう。
唯一残ったお酒。
安売りの波などの時代の流れは越えてきた。そして、タバコのように消費量が極端に減るとも今のところ考えにくい。御贔屓にしてくださる料飲店の方々もありがたいことにいらっしゃる。家業としてのこの店を今後も守る覚悟で日々精進していきます。
【頑固で偏屈な酒屋の一言】
喫煙も飲酒も納税だ。納税者を労わろう。
2024-10-23 12:18:34
コメント(0)
先日10月5日の西日本新聞にこんな記事があった。
この八女が出身の五木寛之さんだ。
父親の仕事の関係で朝鮮半島に渡り、終戦を機に再び八女の地に戻ってこられた五木さんは、幼少のころから大学で上京されるまでをここで過ごしている。彼がこの辺りで過ごしたことが分かる地名や店名が、ふんだんに出てくる古い著書を読んだことがある。また、この記事にある方もそうだが、私がお世話になった方も五木さんとの思い出を語っていた。そして、私の父も五木さんと同じ高校で、新聞部に居た彼のことを覚えていると話していた。その方も父もすでに鬼籍に入ったが、齢九十を超えてなお旺盛な執筆活動をされている五木さんに感服するばかり。
この記事の最後にある五木さんの言葉。
「ただ一つのふるさとと言えるのは、八女の地をおいてほかにない。・・・・・私にとっての山は飛形山、川は矢部川です」
うちの店から正面に見える飛形山。小さいころから、夏も冬も遊び場だった矢部川。お会いしたこともない五木さんを、今はその頃の思い出に重ねている。
五木さんがそう語ってくれる八女の山と川。もちろん私も大好きである。そんな飛形山と矢部川が育んだ田んぼで出来た米を使って、この地で古くから酒造りに勤しんできた蔵元で醸して頂いたお酒が「純米大吟醸 飛形」である。また、奥八女から流れ出た二つの大河が星野川と矢部川。うちの店のほんの少し先で合流して矢部川となっている。その二つの大河から名前を頂いた「星矢2020」は、これも「飛形」と同じ繁桝の蔵元である高橋商店で蒸留して頂いた。
この八女をふるさとと言ってくださる五木さんにこの二つを届けられないものか。この八女に思いを馳せて、楽しんで頂ければ何よりなのだと思い、ネット上でそれを調べてみるが、それらしき連絡先が見つからない。時折、八女市関連の催しに五木さんの名前を見ることを思えば、市役所に尋ねれば分かるかもしれないが、売名行為だと取られるのも本意ではないし、一市民のそんな希望を聞いてくれるとも思えない。
五木さん御年齢を考えればそう時間はないが、ここはあきらめるしかないのか。
2024-10-13 14:05:56
コメント(0)